昔の人の恋心を学ぶ

<歌は恋の告白>
和歌とは古くから日本で読まれた「韻を踏む」文章のことです。皆さんも学生時代には習ったことがあると思いますが、昔の人は古風で「出会い」があっても、直接告白したりせず、ラブレターの代わりに和歌を使って相手に自分の思いを伝えました。今でこそメールや電話やネット、スカイプというツールがあるのですが、昔はストレートに相手へキモチを表現するには歌しかなかったのです。そのため、気の利いた言葉を選んで思いを伝えようとしました。和歌の一番初めの始まりはこんな文章だったといわれています。「やくもたつ いづもやへがき つまごみに やへがきつくる そのやへがきを」意味が良くわかりませんが、漢字に直すと『 八雲立つ出雲八重垣つまごみに八重垣つくるその八重垣を』ということで読んだ人はスサノオノミコトといわれています。印の形式はさまざまにわかれており、長歌は「5-7-5-7-7-7・・・・・」短歌は「5-7-5-7-7」などというルールで成り立っています。これに恋の内容を入れるわけですから凝縮された言葉選びが必要なのです。

<和歌のはじまり>
和歌の始まりは最初にご紹介したように、「やくもたつ いづもやへがき つまごみに やへがきつくる そのやへがきを」漢字に直すと『 八雲立つ出雲八重垣つまごみに八重垣つくるその八重垣を』であるとされています。良く見るとリズムがあるようにも思えますよね。これを皮切りに古今和歌集や万葉集など有名な和歌が流行し始めます。歌を詠むことは昔より貴族をはじめとする教養層にとってはたしなみのひとつとされていて、今でいいますと「高尚な趣味」に当たると思います。それを皮切りに始めは天皇やその周辺の貴族たちだけのものだったのに、防人(さきもり)とよばれる兵士の故郷に残した妻子への郷愁の歌、東歌とも呼ばれる関東の庶民の歌へと浸透していきました。そして恋人をおもう歌へと変わり言葉の美しさやリズムを作っていきました。昔からの「伝える手段」である和歌を上手く応用して「出会い」のインパクトに差をつけるのもいいかもしれません。